アイテム説明

柔らかな鹿革の風合いに、漆柄が魅力の革工芸「印伝」の合切袋です。メイン素材には古くから人々に愛されてきた鹿革を使用。鹿革は軽く、丈夫なだけでなく柔らかな肌触りは、人肌に最も近いとされています。その鹿革に時がたつほど色艶が冴え、光沢に深みが増す「漆」を印伝づくりに取り入れたのが遠祖・上原勇七なのです。「印伝」の最大の魅力に漆により描かれる美しい柄が挙げられます。亀甲やとんぼ、青海波など江戸小紋にもみられる伝統の柄が、「繊細な造形美の枠」を作りだしています。そして、永く愛用することで剥がれゆく「漆」もまた味わい深さを表現します。「一切合財」つまり、何でも入れられる袋物として使われてきた『合切袋』。持ち物の少ない時代には、お金と手ぬぐいを入れて持ち歩くのに重宝されました。現代でもその使用方法は変わらず、お財布とスマートフォン、タオルなどの細々としたアイテムを持ち歩く際に大変便利で、マチ付きのため見た目以上にアイテムが収まります。また、巾着として鞄に忍ばせておくのもおすすめで、さりげなく覗く繊細な柄が持つ人のこだわりを感じさせます。