モチーフはMA-1ジャケット
タンカーシリーズの最大の特徴は、アメリカ空軍のフライトジャケット"MA-1"をモチーフに開発したポーターオリジナル生地。このボンディングされたオリジナル生地は、柔らかさ・軽さ・丈夫さを兼ね備えており、それまでの鞄の常識を覆し多くの人々を魅了しました。しかしこの生地は、「タンカーを作る事で職人達の腕がさらに上がる」と言わしめる程に高い技術が必要とされているのです。タンカー発売当時から縫製に携わる職人歴71年の鞄職人が、今も作り手として携わっているというのが驚きであり、感動です。
35年を経てリニューアル
発売から35周年を迎えたタンカーが2019年1月、原点回帰してアップデートされました。変更点としては、金属製ファスナーの引き手パーツです。プレス製法で製作した"PORTER"刻印入りのものに変更され、よりポーターらしさを感じられるようになりました。また金具の塗装に関しては、使用するにつれてあえて塗装が剥がれるように仕上げてあり、経年変化を楽しめることでタンカーの魅力を再認識できるような工夫がなされています。そして、クリアポケットの背面にナイロンタフタ生地を採用したり、ポケットの付き方を変更したりと、それぞれのモデルごとにマイナーチェンジも行われています。さらに、全型にオレンジカラーのポーター製オリジナル巾着が付属されるのも嬉しいですね。
創業者"吉田吉蔵氏"の想い
35年もの間、タンカーシリーズが愛され続けているのは、創業者吉田吉蔵氏の「一針入魂」「日本の職人を大切したい」「日本の職人が代々続いてほしい」という強い想いが今も受け継がれているからなのでしょう。街で目にすることが多いので、タンカーは機械的に量産されているようなイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれません。しかしその製法は1983年からほとんど変わらず、現在でもオール・ハンドメイド・ジャパンです。拘りとプライドを持って作られているタンカー。これからもずっと多くの方々に支持されること間違いなしです。